2015年8月に読んだ本
- 陽:信長、秀吉、左近、半兵衛
- 陰:光秀、家康、三成、官兵衛
太閤記 上下
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1973/05/29
- メディア: 文庫
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「官兵衛、世の事はすべて陽気にやるのよ」
それが秘訣だ、秀吉は思っている。悪事も善事も陽気にやらねばならない。ほがらかにあっけらかんとやってのければ世間の者もそうの陽気さにひきこまれ、眩惑され、些細な悪徳までが明色にぬりつぶされて一種の華やかさを帯びてくる。
関ヶ原 上
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1974/06/24
- メディア: 文庫
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人に接するとき、その人物の来歴、交遊、既往の悪事などをきれいに忘れ去って談笑できる肚ごしらえの人物だけが、ひとを吸引できます。
理屈など、いかにそれで言い負かしたところで、相手の名誉をうばうほか、なんの効用もない。
「男は愛嬌でござる。太閤を見習い候え。人間、剽げたところと抜けたところがなければ大器になれませぬぞ。ことに、うまい冗談口をたたけるのは男の一徳でござる」