星を継ぐもの ガニメデの優しい巨人 巨人たちの星 J.P.ホーガン
アメリカ合衆国国務省テューリアン特使 カレン・ヘラー(専門は法律)
引用
「物事の表面を撫でるだけでなく、願望の眼鏡をとおして物を観るのでもなく、現実をあるがままに受け取ってその本質を捉える真の知識とは何でしょう?事実と虚偽、真実と神話、現実と幻影を正しく識別する有効手段として確立された唯一の思考形態は何でしょうか?」 彼女は呼吸を計って一段と声を張り上げた。 「それは科学です!一念をもって信じることが事実をも動かすという考えから人は往々にして何か一途に思い詰めますが、事実は飽くまで揺るぎないものです。そのような不動の事実として今私たちが知っていることはすべて合理的な科学の方法によって明らかにされたのです。科学のみが検証に耐える土台となり得ます。何となれば、科学は結果を予測し、予測された結果は検証を経てはじめて真実と認められるからです。にもかかわらず……」
ここ一ヶ月(12月)読み続けていたSF小説ジェイムズ・P・ホーガンの三部作
- 星を継ぐもの
- ガニメデの優しい巨人
- 巨人たちの星
を読み終えた。上記引用は第三部「巨人たちの星」での一場面。この場面を読んだ深夜に僕は感動のあまりニヤついた。大変面白かったので、興味があれば!いや、興味がなくても!
p.s.
この間わずか約10年、恐ろしい進歩である。